演目

忍び外伝 乃可勢の笛

上演時間20分

長い戦乱に終止符を打ち、「元和偃武(げんなえんぶ)」――戦のない平和な時代をついに実現させた徳川家康も世を去って、時は元和2(1616)年。伊達家の忍び衆・黒脛巾組の弥八のもとへ、松平忠輝配下の傀儡子(くぐつし)・一馬が訪ねてくる。

一馬の目的は、忠輝の元妻にして伊達政宗の娘である五郎八姫への届け物を弥八に託すこと。それは忠輝が亡き父・家康から密かに受け継いだ、「乃可勢(野風)」と呼ばれる伝説の笛だった。

信長・秀吉・家康……天下人の手を渡る名器に秘められた想いとは?
切っても切れない父子の縁と夫婦の絆をめぐって、忍びたちが暗躍する!!